佐藤めがねの闘病記録

子宮平滑筋肉腫と告知されました

最終診断と動揺する心 2016年11月

この日の婦人科は特に検査はなく、
MRIの検査結果と総合的にみての最終診断でした。
 
結果から言いますと、悪性の肉腫でしょう、ということでした。
予定通り入院と手術をしましょう、と。
捨てきれなかった希望は儚く散ってしまいました。
 
前回提出したN病院でのMRI画像に加え
N病院からサンプルをさらに取り寄せ追加の病理検査を行ったそうで
術後の結果ではギリギリアウトラインだった分裂像の数が
多くみられたという事も言われました。
壊死の有無については、確認する気力なし。
 
今回のMRIで分かったこともあります。
まずはMRIでも転移や病変は認められませんでした。
また、CTで確認した丸い影は腫瘍ではなくやはり仮性動脈瘤という見方が強いと
言われました。
そりゃそうだよ!腫瘍なわけないじゃん!!
一瞬でも強気になれてよかったです。
これについては、手術で摘出し調べてみるとのこと。
 
告知の時に言われたのですが、抗がん剤について
この時も「強く勧めます」というのが先生の意見でした。
転移も再発もしていない今のうちに根絶やしにした方が
予後が少しは良くなる、ということです。
とにかく、転移が厄介なのだと。
ステージが2になると一気に生存率が下がるのは
そういうことなのでしょうか?と聞くとうなづかれていました。
 
先生からの説明が終わったら今度は私のターンです。
ノートにメモした質問を一つずつしていきます。
といっても、悲しい気持ちが大きくて
全部聞くことはできませんでした。
 
まず、手術における出血について確認しました。
今回は貯血していません。
輸血したりベッドの上でエコーしたり
あんなドタバタは避けたかったので、今回の手術ではどうなるのか尋ねました。
「子宮への血管を先に閉じてから摘出するため
出血は抑えられると予想しています。
 なので、貯血もしません」という回答でした。なるほど!
 
次に、入院期間の目安を聞くと、1週間から10日というお返事でした。
実際は2週間でしたけどね!
 
最後に現状について2点報告しました。
生理中に下腹部から鼠径部にかけて左側だけ痛みがあったこと。
そして、生理が終わったのに少し色のついた分泌物があったこと。
分泌物については、量がかなり少なかったので
気にしなくていいと言われましたが
痛みについては、現段階ではなんとも言えないというお返事でした。
そうか……
確かに、それが生理痛なのか術後の痛みなのかはたまた腫瘍なのか
可能性がありすぎてわかるわけないですよね。
今思えば、左は卵巣嚢腫をとっていたので癒着していたんですよね。
多分その痛みじゃないかなーと思っています。
もう無いから分かんないけど。
 
入院時に術前の説明があるという事を教えてもらい、
後はその時に聞くことにして、この日は終わりました。
先生が執刀してくださるという報告もあり、ほっとしました。
 
実はこの日、私は軽くパニックになってしまいました。
それは抗がん剤を始める時期についてです。
自分で決めてくださいと言われました。
 
手術が11月上旬なので体力が戻るであろう1月からかな、と予想していて
そのことを派遣会社にも話していたのですが
まさか自分で決めることになるとは……
 
先生曰く、術後だいたい1か月後くらいからが多いそうです。
思ったよりも早い……
また、年内に受けても1月に受けてもあまり変わらないけど
2月くらいになってしまうと少し遅いかな?ということでした。
 
そういわれても、まだ手術もしてないのにどうやって決めたらいいんだっていう。
 
てっきり先生から指示があるものだと思っていたので
明確な日付でなくてもだいたい12月の上旬からにしましょうねーとか
それくらいの目安があるのだと期待していたのですが
思ったよりかなり広い目安で呆然です。
突然突き放された感があって「どうしようどうしよう」ばかりでした。
でも早く決めてしまわないと仕事の契約更新にひびく恐れがありました。
今後いつからどういう形で休むのか全く見えない人間を
雇い続けてくれるとは思えなかったからです。
更新確認日はすぐやってきます。それまでに決めないと……
その不安もとても大きく、どう解決すべきか全くわかりませんでした。
 
動揺しまくりでちょっとイライラしながらその日は病院を出ました。
励まそうとしてくれた母に八つ当たりしてしまいました。ごめんね。

未来が見えない不安というのは、本当におそろしいものです。