佐藤めがねの闘病記録

子宮平滑筋肉腫と告知されました

大学病院受診 2016年10月

急いで実家に帰り、泣いたり落ち着いたりをしながら
ただ時が流れて行っていました。
大学病院へ行くのは退院から三日後。
その日は母は旅行と重なるため来れないので最初は一人で行くつもりでしたが
(母は当初旅行をキャンセルすると言っていましたが、
 退院時の一言があり、腹が立っていたので断っていました)
だんだんと怖くて仕方なくなっていたので
父についてきてもらうことにしました。
 
母親には、旅行を楽しみたいだろうから特に連絡もしない、
帰ってきたら話をすると伝えておきました。
 
初めての大学病院。
とても大きくN病院とは比べ物になりません。
入り口にその日の初診患者数が貼られていましたが、4桁でした。
えええええーーー!?一日にそんなにくるの!?びっくり。
何もかも分からないので、とにかく全部係の人に聞き
受付を済ませ婦人科外来へ進みました。
待合室では「今腹痛はありますか?」と言われたので
そういう痛みはないが術後の傷が痛い事を伝えると
ベッドを用意した方がいいか尋ねられました。
そこまではないので断りましたが、気遣いが嬉しかったです。
 
初診用の問診を書き、二人で待合室で待っていました。
特に会話があるわけでもありません。
比較的静かな待合室に響く呼び出しの電子音声。
音が鳴るたびにハッとし、自分の番号か確認していました。
その無機質な音声は気持ちを落ち込ませるに十分です。
おかげであの音と声がとても嫌いになってしまい、
今でも外来で待っている時は憂鬱になります。
 
絶対大丈夫だと信じようとしてはいましたが
不安や恐怖の方が大きく、たぶんずっとハの字眉だったと思います。
そんな不安に飲み込まれていると、ついに呼ばれました。

父の同席の許可をもらい部屋に入りました。
まず、研修医が今日は一緒だと告げられました。
そんなのどうでもいいです。

私の病歴を確認し、まずは診察しましょうと言われました。
この時まで何もないと信じるように努めていましたが、
結果が後回しになった事で「もしかして……」と
もう心臓バクバクです。
通常と同じ内診でしたが、違う点は首周りの触診があった事。
あぁ、もう転移とかそういう話になっているんだなと
良性か悪性かと言う段階ではないんだな、と悲しくなりました。
 
思い出しても胸が苦しくなります。

続きます。

おまけですが。
男性の医師に診察をしてもらうのはこの時が初めてでした。
しかもこの時は研修医付だったのでカーテンの向こうには男性が二人。
ただ、その頃にはもう先生が男性だろうが女性だろうがどうでもよかったので
治療が終わった頃に「そういえば……」とふと思っただけです。
最初の入院時に羞恥心はもう全て流されてましたからね!
今でも診察は嫌いで全く慣れないですが、
恥ずかしいと思う気持ちはほぼなくなりました。
医師は商品と言うか、その程度にしか見えていないと思いますし
つまり、レントゲンやCT画像を見るのと同じレベルだと思っています。
恥ずかしいよりも痛みが嫌です。細胞診が痛いのでとても嫌いです。