佐藤めがねの闘病記録

子宮平滑筋肉腫と告知されました

病理検査結果とネット検索 2016年10月

N病院での微妙な診断が出てから
かなりネットで病気の事を調べてしまいました。
そこで、何をもって悪性とするかも再度調べた結果
私はきっと悪性ではないと、そう思うようになりました。
その根拠は2つあります。
1つ目は、N病院での病理検査で壊死が無かったこと。
2つ目は、筋腫の発生から時間が経っていたのに今まで何もなかった事です。
 
子宮平滑筋肉腫の何がタチが悪いかというと
その転移のスピードと量だと先生がおっしゃっていました。
私は7年近く前から子宮筋腫があることが分かっていたので
もし悪性であればとっくに転移していたのでは?と思います。
ネットでは、筋腫が悪性になることはないとありましたので
絶対に私のは悪性じゃない!と信じていました。
この頃、「境界悪性」や「悪性度不明」という病名をこれまたネットで知ったので
(N病院での病理医のレポートにはそうあったのですが、
受け取ってしばらくは理解できていませんでした)
自分はせめて「悪性度不明」だろうと思っていました。
だって、「悪性度不明は基本的に良性と同じ予後」とあったんですからね。
絶対これだよ、私は良性ではなかったけど
これから良性と同じようにただの経過観察で終わるんだよ、と。
 
でも残念ながら悪性だった事は前回の記事の通りです。
ただ、何年も前から筋腫があることが分かっていたことを伝えると
先生も少し不思議そうでした。
「ほら!おかしいでしょ!?やっぱり悪性じゃないのよ!」と
どや顔で病歴を伝えたことを覚えています。
 
でも、この時ではないのですが、
先生に筋腫が悪性化することがあるのか聞いてみたところ
「ありますよ~」と即答でしたので
私の場合は、最初は良性だったけれども途中で悪性になったのだろうと
そう思われます。
ネットの嘘つき!!
そう、ネットなんて嘘のかたまり!!
信じるだけ無駄なんです!!!!
 
あと、私の病気に関しては、当時は
希望を持てるものより残念な気分になる情報の方が多かったです。
個人のブログよりも論文のようなものの方が多く、
「極めて予後不良」「22人の患者のうち17人は再発もしくは……」といった
知りたくない事ばかり。
告知された夜は眠れず、ひたすら検索していましたが
悲しい情報ばかりに触れて涙は止まりません。
これ以上自ら辛くなる必要はない、と携帯を閉じました。
 
でも時間がたくさんありすぎて、やっぱりものすごく検索しまくるんですよね。
インターネットなんて嘘ばっかり。分かっていても止まらないです。
そこで検索している自分に罪悪感を感じないで済むために
「検索してもよいよ!でも開くページは
生きているであろう人のブログだけにしよう!」と決めました。
 

私が告知までの間に信じていた凝固壊死の有無が予後を左右するかどうか
それは病院で先生に確認できずじまいです。
そのため、それが真実かどうかは今でも分からないままです。
あっても予後がいい人もいるでしょうし、
無くても再発している人もいるみたいです。
 
極端な話、内容は多分なんでも良かったのだと思います。
ただ、大丈夫だと信じてすがりつく何かが必要でした。
気持ちでどうにかなる病気じゃないと思いますが、
目に見えないし、原因も分からない病気なので
逆にね、これは打ち勝つには気持ちしかないんじゃないかなって
途中から考え始めたんですよね。
 
だから、すがりつくものを作るってすごく重要でした。
もちろん、それだけじゃないです。
家族や周囲の人がまず基盤となる精神を支えてくれたから
「これを信じてみよう!」と前向きになれたのだと思います。
人の力ってすごいなって、思います。
だって、周囲の人のおかげでこの一年何事もなく
過ごしてこれたのですから。