佐藤めがねの闘病記録

子宮平滑筋肉腫と告知されました

1回目手術当日その5夜 2016年9月

こんにちは。佐藤です。

最近雨ですね。ちょっと頭が痛いです。

 

では!早速進めていきましょう!

これでようやく手術当日が終わります。

 

「日にち薬」という言葉を術前に聞いて初めて知ったのですが

術後はまさにそうだと思います。

手術当日に関しては、夕方から朝にかけても

少しずつできることが増えていきました。

 

まず、頭の中での考え事がどんどんとはっきりしっかりできるようになります。

おかげで痛みやのどの渇きを自覚し苦しむのですが

それでも、前向きに考えられるようになると乗り越える力が増すものです。

「明日の今頃はきっともっと話せるし飲み物も飲める」と

全ての時間において「明日の良い状態の自分」をイメージしていました。

 

身体の動きは頭よりも回復が遅かったです。

手を顔付近に持って行くことはできても伸ばすことはできませんでした。

身体を横に向けることも自分ではできず

(あまりそういう欲求もありませんでしたが)

全部看護師さんにしてもらっていました。

 

術後なので看護師さんは細かく見に来てくれます。

輸血後に血液検査があったのですが、

色々と悩んで、右足の甲から取ることに決めた看護師さん、

「痛いと思うけどごめんなさいね」と声をかけてもらい

2回くらいチクチクした後で、ブスっと刺さりました。

なぜ腕でしないのかは聞きませんでしたが、

点滴しているからだろうなと容易に予想できました。

足からの採血はそれなりに痛かったですが、

全身がきつかったので採血の痛みくらいどうでもよかったです。

 

ところがどうやら血が出てこなかったようで、

一旦針を抜き、違う看護師さんを呼んできました。

次に来た看護師さんは、普通に左腕から採血しました。

あれ?だめなんじゃないの??と思ったのですが

術後のキツさと、そういうのを患者が指摘していいものか分からずとりあえず終了。

数分後すぐにその看護師さんが戻って来て

「腕は輸血した直後だからダメみたいで。ごめんなさいね。もう一度」

と、やっぱり足の甲から採血していました。

おかしいな、と思った事は患者さんはガンガン言ったほうがいいですね。

学びました。

足の甲からの採血は腕に比べると時間がかかりました。

 

書きながら当時の事を思い出しているのですが、

この日の傷の痛みについてはあまり記憶がありません。

硬膜外麻酔はしていなかったと思うのですが

鎮痛剤は点滴から入ってきていて、しっかり効いていたのでしょうか。

それ以上にのどの渇きがひどく、そっちに気を取られていたからかもしれません。

 

消灯後も細かく見に来てくれる看護師さんに

氷枕を変えてもらったり、その都度口の中を拭いてもらったりしました。

色々と何かを頼むのが心苦しく、なかなか言い出せませんでしたが

ここで勇気を出さずしていつ出すのだと、そこは頑張りました。

術後母親と話した時よりも、夜の方が話すのがきつかったです。

熱が上がっていたせいかもしれません。

 

それからお決まりの「明日の今頃は」から「あと数時間後には」と

もっと短いスパンで自分の次の状態をイメージしていました。

この時、ふと自分で寝がえりができるような気がしました。

思い切って動いてみよう。

ゆっくりと右を下にして身体を動かしてみると、けっこういい感じ。

いける、いけるぞ!?と思っていたところ

右肩と右わき腹に謎の激痛が走り、無理――と急いで元に……

戻りたかったんですが、機敏に動けない!

痛いー!痛いー!と顔を歪ませながらものすごいスローで元の仰向けに戻りました。

 

悔しい……いい感じだったのに。

 

ただ、なんとなくもう一回やればできるような気がしていました。

なので、しばらくたってから、こんどはもっとゆっくり身体を横向けてみると

少し痛いものの、なんとか寝返りに成功!!!

超絶に嬉しかったです。

 

後で聞いてみると、術中は身体が緊張するためどこかに痛みが出ることがあるそうです。

 

その後、何度か自分で寝がえりに挑戦しました。

身体を持ち上げることができないし、おなかに力が入らないので

全て腕の力で引きずって動かします。

シーツの音がめっちゃ気になります。

同室の人には本当に申し訳ないと思ったのですが、

術後だから大目にみてくれ、と開き直って体を動かしました。

ブログで読んだのか、看護師さんに言われたか忘れましたが

寝返りだけでもやった方がいいと頭にありましたし、

動かないときついですし。動いてもきついですけど。


とにもかくにものどの渇き。何かが飲みたい。それが辛かったです。

 

そんなこんなで外が明るくなってきたことに気づきました。

あまり眠ってはいないと思います。